マッコークルのための独和辞典
7月12日の記事「記念事業」で作成を宣言した「マッコークル斜め読みのための独和辞典」がひとまず完成した。今後も加筆修正はあるに決まっているが、サクサクと公開する。
「Sonata」や「Symphonie」でもあるまいということで、収載語はご覧の通りになった。マッコークルの大著「ブラームス作品目録」を斜め読みする際に知っておくと便利な単語だけに絞っている。序文を真剣に読もうと思うと、物足りないがご容赦である。
- Abbildung 筆写
- Abschrift 写本
- ander 他の 「他の作曲家」と用いられることが多い。
- Anfang 根源
- Anhang 補遺 お宝情報のヤマだ。
- Anmerkung 注 ここもこぼれ話、与太話が多くて面白い。
- Auffuhrung 演奏 「Erste Auffuhrung」で初演を意味することになる。
- Auflage 発行部数
- Ausgabe 刊行。楽譜の最初の刊行なら「Erstausgabe」となる。
- Autograph 自筆譜 作品の自筆譜の所在を記載する項を示して用いられている。
- Bearbeitung 編曲 ブラームス作品が本人または他人にいじくられた場合や、他人の作品をブラームスがいじった場合に現われる。お宝情報の宝庫だ。
- Besetzung 編成 管弦楽作品や合唱作品で演奏に参加するパートが列挙される。
- Beisitzer 所有者 自筆譜や初版譜などのお宝を所有する果報者を記す。
- Bibliographisch 書誌学上の
- Einleitung 手引き
- Entstehung 成立 「Zur Entstehung」という見出し以下に作品の成立にまつわるエピソードが語られる。
- ermitteln 確かめる 皮肉なことに「nicht」を伴って、確認が出来ない事柄を指し示すという用法が多いような気がする。
- Erscheunung 出現 「Erscheunungdatum」として現れ、当該作品の広告や批評初出が記載される。
- Fassung 版
- fremde 他人の
- gewidmt 献呈 「widmen」の過去分詞だ。マッコークルでは作品名の下に「~gewidt」と書かれて「~に献呈された」の意味を表す。
- Hand 手 ピアノの演奏に要する手の本数を示す。2本か4本であることが普通だ。
- Heft 巻
- Herausgabe 出版
- Honorar 報酬 大抵は初出版の記事の中に現れて、ブラームスへの原稿料が書かれる。
- Inhalt 目次、内容
- Komponist 作曲家
- Kopist 筆写者
- Korekturabzug ゲラ刷り
- Manuskript 手稿
- nachgewiesenermassen 確認済みの
- Partitur スコア
- posthum 死後の ブラームス没後に出版された作品の作品番号の前に置かれる。大抵は「post.」と略される。
- pseudonym ペンネーム GWマルクスとか。
- Rezension 批評
- Sammlung コレクション 自筆譜や初版譜、あるいは手紙などのお宝の所在を示す記事の中によく現われる。
- Satz 楽章 「Mittelsatz」で第二主題の意味の場合もあるらしく要注意。
- Shaonkuizu 謝恩クイズ
- Siehe 「Sehen」見るの命令形。「Siehe~」で「~を見よ」という意味。参照先を手際よく示す機能がある。
- Singstimme 声部
- Stimmen パート譜。
- Takte 小節 各々の譜例の末尾、総小節数を示すアラビア数字の後におかれる。
- Verlag 出版社 出版社とのやり取りは多彩で面白い。
- Veroffentlichung 刊行物
- verschollen 所在不明の 自筆譜などの行方がわからない場合によく出て来る。
- Verzeihinis 目録
- Vorbesitzer 前の所有者 現在の保管場所に収まる前の持ち主。大物であることが多い。
- Vorwort 序文
- Widmung 献呈
- Zeitung 新聞
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<魔女見習い様
真剣にドイツ語に取り組むには、偏り過ぎています。
投稿: アルトのパパ | 2009年7月26日 (日) 15時16分
学生時代、私のドイツ語は単位ギリギリでした・・・。
こちらで一緒に勉強させていただきますね♪
投稿: 魔女見習い | 2009年7月26日 (日) 11時38分