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2009年8月 6日 (木)

ナンバーオペラ

ロマン派以前のオペラの主流だ。当時のオペラは言ってみれば下記のような小声楽曲の集合体だ。

  • ソロ 独唱 このうち一部をアリア(詠唱)ともいう。
  • アンサンブル 重唱
  • コーラス 合唱

劇中で、これら楽曲が披露される順番に番号が付与されている。だから「ナンバーオペラ」と呼ばれているのだ。1曲ごとの始まりと終わりが明確で、その間をレチタティーボ(朗唱)が繋いでいる。筋立てはこのレチタティーボによって補完説明される。1幕は複数の楽曲の集合体ということになる。

ワーグナーは、これら小楽曲の切れ目を取り払い、筋立ての説明を含めた全てのシーンに音楽を付与した。1幕を区切れなく演奏するというスタイルを確立したのだ。

さてさてブラームスは、結局オペラに手を染めることはなかったが、コネを総動員して脚本を物色していたことも割と知られている。このときブラームスは自分がオペラを書くとしたらこの「ナンバーオペラ」だと考えていた。ワーグナー風の切れ目なしオペラにする気はなかったのだ。

そもそも「全ての瞬間に音楽を付与するなんぞ、音楽への過剰な要求だ」と考えていた。ストーリーが明快かつ自然で、気の利いたコンパクトな脚本に、歯切れよく音楽を挟んだ、軽目のナンバーオペラが彼の理想だったと思われる。

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