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2009年8月24日 (月)

イタリアオペラ

いろいろ調べたがどうも定義が怪しい。

  1. テキストがイタリア語
  2. 作曲者がイタリア人

このどちらかだと思う。長らく「オペラと言えばイタリア語」だった。イタリア人以外の作曲家も自国語そっちのけでイタリア語のオペラを書いた。オペラの世界で名を残そうと思えば、やっぱりイタリア語という状態が続いた。世の中のオペラが全てイタリア語で書かれていたとしたら「イタリアオペラ」という言い回しは不要だ。つまりイタリア語以外のオペラが台頭したことの裏返しだ。

おそらくその筆頭はドイツ語だ。モーツアルト「後宮よりの逃走」あたりから風向きが変わり、「魔笛」によって決定的になる。いわゆる「ドイツオペラ」だ。フランスにはフランスオペラがあり、スメタナやドヴォルザークはチェコ語のオペラを指向した。こうなってはじめて「イタリアオペラ」という言い回しに意味が出てくる。

ブラームスのイタリア好きは有名だ。しかしこれは「イタリア旅行好き」と言い換えねばならない。8回に及んだイタリア旅行でブラームスが本場のイタリアオペラを楽しんだ形跡がない。8回のうち3回ブラームスと同行したヴィトマンは「ブラームスはイタリアオペラが好きではなかった」「ヴェルディは評価していたが、わざわざ鑑賞することはなかった」と証言する。同時に名うての「劇場通い」だとも証言しているから、ブラームスはもっぱらドイツオペラを楽しんだと解するのが自然だ。

先に公開した「ブラームス回想録集」に出現するオペラのリストを見るとそれが裏付けられる。イタリアオペラは主役とは言い難い。

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