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2009年9月13日 (日)

クララの見解

9月8日の記事「ドヴォルザーク」の中で、クララ・シューマンはドヴォルザークの評価については、ブラームスと意見が一致していないと書いた。

音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第3巻42ページにそのことが書かれている。クララの4女オイゲーニエの証言だ。

あるとき出版社からドヴォルザークの楽譜が大量に送られてきた。クララは隅々まで目を通したし、連弾曲はブラームスと演奏したこともあるが、とうとうブラームスと意見が一致しなかったとある。ドヴォルザークの何が原因なのかは明らかではない。ワーグナーの香りを嗅ぎ取った訳ではないと思うが、この点ではかたくなである。こと音楽作品の評価に関しては、夫のロベルトに対しても臆せず自己主張したとも書かれている。クララなりの判断基準があり、それはそうとう厳密なものなのだと感じる。

かご一杯にきれいな蝶を捕ってお母さんに見せたら、喜んでくれるハズのお母さんが虫嫌いだった感じに似ている。

賛同が得られなかったブラームスは少しがっかりしたと思う。けれども実は相当嬉しくもあったハズだ。ドヴォルザークの作品に対しては頑として評価を拒むクララが、自作については毎度暖かく賛同してくれることの有り難味は格別だったと思う。

そうそうクララに大量の楽譜を送ったのはジムロックだ。そしておそらくそれはブラームスの差し金である。

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コメント

<魔女見習い様

はい。クララは「またか」みたいな感じだったんじゃあないでしょうか。
それよりブラームスとクララの連弾によるスラブ舞曲が演奏されていたかもしれません。

どんなクララ・ネタかと、楽しみにしてきました♪

大量の楽譜を直接手渡すのではなく、出版社から届けるとは!
ブラームスは知能犯ですが、クララもお見通し?

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