長丁場
江戸時代、五街道を筆頭に各地に街道が整備された。途中には宿場が置かれ旅人にさまざまな機能を提供した。たとえば東海道には53の宿場があり、ゆえに「東海道五十三次」と呼ばれる。隣り合う宿場間の距離が長いことを長丁場と呼んだらしい。徒歩の旅において、次の宿場までの距離が長いことは、ストレスだったのだ。
転じて単に「物事の完結までの距離が長いこと、つまり物事の達成に時間や手間がかかること」という意味になった。
9月8日に始まったドヴォルザーク特集は、ブログ「ブラームスの辞書」開設以来初めての「1年物の企画」だ。本日ようやく10日目である。あと残り350日超の長丁場ということになる。この10日間10本の記事のうち7本がドヴォルザークネタだった。ドヴォルザーク濃度70%である。オリエンテーション代わりの高密度だ。この先1年この濃度ということはないが、長いことは確かだ。いわばブラームスとドヴォルザークの交差点を巡る遠足だ。
お弁当、水筒、しおり、雨具、時計、携帯電話、iPod、楽譜など持って、気長にお楽しみいただきたい。
おやつは1マルク以内で。
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