白山の戦い
1620年、チェコの歴史上の重要な出来事があった。それが「白山の戦い」だ。カトリックとプロテスタントの天下分け目の戦いだ。後世の歴史家はオーストリア帝国の200年に及ぶ支配を決定付けたと評価する。チェコ版「関ヶ原の戦い」みたいなものだ。
無名だったドヴォルザークが最初にチェコ国内で認められた作品にカンタータ「賛歌-白山の後継者たち」がある。
「白山の後継者たち」とは先の「白山の戦い」で破れたチェコのプロテスタントたちを指す。白山の戦いに敗れて独立を失ったチェコの人々を励ますというテキストが、管弦楽で伴奏される合唱曲だ。1873年3月9日に初演され好評を博した。
そして何よりも、後に妻となるアンナが、アルトパートで初演に参加していたのだ。
だからドヴォルザークにとっても天下分け目の作品である。
おそらく偶然だろうとは思うが、1600年過ぎたあたりには歴史上の分岐点となったいくさが多い。日本では関が原の戦いだ。チェコではこの「白山の戦い」である。実は1618年はドイツで30年戦争が始まっている。
この記事一応1620本目の記事だ。
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