背に腹
鉄砲などの武器が開発される前のいくさの話。敵に腹を見せるのは愚の骨頂だった。大切な臓器が腹に収められているからだ。そもそも腹を丸出しにして眠るのは人間くらいで、他の動物は腹を地面に向けて眠る。
「背に腹は代えられぬ」という言い回しはそれらもろもろの事情を反映していると見るべきだろう。大切なものを守るために大切度の下がる事物を差し出すという意味だと思っている。
少し前になる。iPodを新たに購入した。2006年1月26日に買い求めて以来、ずっと愛用してきたのが液晶割れを起こしていたし、キー操作無効ボタンも作動しなくなっていた。3月にバッハ作品の取り込みを解禁したせいなのか、5月くらいから調子が悪く、だましだまし使っていたが、7月にとうとう使えなくなった。
少し様子を見ていたが、やっぱりiPod無しは厳しい。携帯電話よりも大切だ。電子辞書よりも必要度が高い。先に買い代えておくべきだった。120GBという膨大な容量の割りには3万円を切る。容量は半分で良いからもう少し安いとありがたいなどと、つぶやきながら我慢をしたが、やっぱりだめだ。
背に腹は代えられずにiPodを買い換えた。前のiPodにつけていた名前J.Brahmsを引き継いだ。2代目の襲名である。
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<yasu@巨人様
はい。
長持ちすれば、安いとも言えますが、お財布から出て行く瞬間は、痛みを伴います。
投稿: アルトのパパ | 2009年9月 7日 (月) 21時14分
やはりipodは高いですね
120GBっていうのもすごいですね
ブラームス神社の賽銭が本当だったらいいですね。
投稿: yasu@巨人 | 2009年9月 7日 (月) 08時19分