第3交響曲私演
1883年10月ドヴォルザークがウィーンにブラームスを訪ねた。ドヴォルザークはジムロックに宛てた手紙の中でこの対面について言及している。
ドヴォルザークの証言によればこれほど陽気なブラームスは初めてだといい、相当に話が弾んだというニュアンスだ。
12月2日に迫った第3交響曲の初演も話題になったに違いない。ブラームスはドヴォルザークの求めに応じて第1楽章と第4楽章をピアノで弾いて聞かせたという。ドヴォルザークは「前の2つの交響曲を凌ぐ」という感想を漏らす。ということはつまり前の2つの交響曲もよく知っていたということに他ならない。
このシーンを想像するだけでワクワクする。他にどんな話をしたのだろう。
12月2日の第3交響曲初演には、ドヴォルザークも姿を見せた。彼の第7交響曲の解説には、しばしばブラームスの第3交響曲の影響が指摘されてている。
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