シューマンの収入
音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品」シリーズの「シューマン」の117ページから118ページにかけて、興味深い記述がある。ロベルト・シューマンの収入が細かく記載されている。惜しむらくは金額の単位が全てターラーになっている。マルクとの換算比率がわかりはせぬかと探していたら、マッコークルに載っていた。交響曲第1番に支払われた金額の15000マルクが5000ターラーに等しいとキッパリと書いてある。つまり「1ターラー=3マルク」である。
1850年デュッセルドルフ最初の年の収入が1584ターラーとある。4752マルクだ。1853年つまり最後の1年は1925ターラー=5775マルクに増えている。デュッセルドルフの音楽監督の年俸が750ターラーつまり2250マルクと記載があるが、これが内数か、別枠かはっきりしない。仮に別枠とすれば1853年の収入は8025マルクとなる。
ブラームスの第一交響曲と20年の隔たりがあることは常に念頭に置かねばならないが、目安には出来る。
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