のだめの中のブラームス【30】
本日はコミック「のだめカンタービレ」単行本23巻の発売日。8年続いた「のだめ」が本巻をもって完結する。表紙の楽器はピアノだった。単行本第1巻の表紙に登場して以来2度目の採用だ。同じ楽器が2度表紙になるというのは例が無い。最終巻の表紙を、第1巻の表紙と同じにしたというのは、間違いなくオロボロスだ。
話が完結したからこそ出せる話題がある。「のだめカンタービレ」全23巻を通じて、もっとも登場した作曲家は誰かカウントした。カウントのルールは下記の通りだ。
- コミック本文上に文字で作曲家の名前が登場すること。
- 英文、和文を問わない。
- セリフ、絵、説明文、手書きを問わない。
- 「彼」などの代名詞があきらかに作曲家を指していてもカウントしない。
- 「シュベルト」「バハ」「ベトヴェン」は当然カウントの対象とした。
- 第 1位 ベートーヴェン 100回 23巻通じて2位との差が3回とは接戦だった。
- 第 2位 モーツアルト 97回 2度目のブノワ城が間に合えば逆転だった。
- 第 3位 バッハ 60回 しぶとく3位に食い込んで音楽の父の面目を保った。
- 第 4位 ショパン 50回 主人公がピアニストだから当然の順位だ。
- 第 5位 ブラームス 42回 前半の貯金で何とか。
- 第 6位 ラヴェル 41回 ピアノ協奏曲とボレロのご利益だ。
- 第 7位 シューベルト 31回 「シュベルト」もここに集計。
- 第 8位 シューマン 25回
- 第 8位 ラフマニノフ 25回 これもコンチェルトのおかげ。
- 第10位 リスト 24回
- 第11位 ドビュッシー 20回
- 第12位 チャイコフスキー 17回
- 第13位 ハイドン 12回
- 第14位 ドヴォルザーク 10回 こんなモンです。
- 第14位 バルトーク 10回
- 第16位 エルガー 8回
- 第17位 マーラー 7回
- 第18位 ロッシーニ 6回
- 第19位 シベリウス 5回
- 第19位 ジョリベ 5回
- 第19位 ストラヴィンスキー 5回
- 第19位 プーランク 5回
- 第19位 ワーグナー 5回
1位ベートーヴェンと2位モーツアルトが接戦で驚いた。ブノワ城で荒稼ぎのモーツアルトに対して、ベートーヴェンは満遍なく票を重ねた感じだ。指揮者とピアニストが主人公だからこうなる。バッハの健闘はさすがという他は無い。
16巻完結時点での集計と比べると興味深い。
本日のこの記事はカテゴリー「083 のだめ」の54本目の記事だ。随分記事を稼がせてもらった。また2006年10月の「のだめ」テレビ放映とともにブログ「ブラームスの辞書」のアクセスが急増したことも良い想い出だ。
ありがとう「のだめカンタービレ」
<魔女見習い様
はい。初めて2人で弾いたモーツアルトが、また出て来たこととあわせて作者様がオロボロスを意識していたと感じました。
投稿: アルトのパパ | 2009年11月28日 (土) 22時49分
完結しちゃいましたねぇ。ぽっかりと寂しいです。
オロボロス!
ここで、この言葉に出会えて、ものすごく感動しています。
投稿: 魔女見習い | 2009年11月28日 (土) 21時22分
<てぃんぱにゃー様
これで「のだめ」も終わりかと思うと、心にポッカリ穴です。
投稿: アルトのパパ | 2009年11月28日 (土) 08時29分
Σ最終巻出てたんだ(゜∇゜)
前巻のカバーにある作者様の、趣味って変わるもんだな、ってコメントにしみじみ共感してました…最近ようやく買ったんですが(笑)
そういえばある頃より緩徐楽章も聴くようになってました。
のだめのお陰で発掘して見つけた素敵な曲もあります。
映画も楽しみです。
投稿: てぃんぱにゃー | 2009年11月28日 (土) 07時31分