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2009年11月26日 (木)

ロシアの歌

まったくもって蟻地獄だ。ドヴォルザーク重唱合唱曲全集を買い求めてからサプライズが止まらない。

3枚組CDの2枚目に不思議な曲群が収められている。「ロシアの歌B603」だ。様々な組み合わせの15の重唱曲である。これが手許のドヴォルザーク作品一覧表に記載されていないのだ。超最近になって新発見された曲かもしれないと思って聴いてみた。

15の中の10番目に曲集の正体を推測するヒントが隠れていた。「カバの木」という曲、どこかで聴いたことがあると思ったら、何とチャイコフスキーの交響曲第4番第4楽章に出現する旋律と同じだった。ロンド形式の第2副主題として登場するロシア民謡「白樺は野に立てリ」そのものだ。

これではっきりした。CDに収録されているのはチェコ語だが、ロシアの歌B603はドヴォルザークの創作ではなく編曲だ。そのつもりでよく調べると、ブルクハウザー番号の一個前B602は、ブラームスのハンガリア舞曲16~21番のドヴォルザークの手による管弦楽版だった。つまりブルクハウザーの600番台はドヴォルザークの編曲が集められていると推定できる。

ブラームスのハンガリア舞曲の編曲は1880年のことだ。だからその次の番号を背負った「ロシアの歌」はそれ以降だと思われる。ドヴォルザークがチャイコフスキーと知り合うのは1888年だが、1876年に書かれたチャイコフスキーの第4交響曲の存在くらいは知っていても不思議ではない。

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