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2009年11月 3日 (火)

財産管理人

ブラームス作品を原稿の買い取り価格という切り口から深く見つめる記事を連ねてきた。さらにドヴォルザーク作品の買い取り価格を対比することで、出版人ジムロックの姿勢を浮かび上がらせようと試みた。

一言で言えば「ブラームス高のドヴォルザーク安」と称することが可能だ。

ブラームスとドヴォルザークにおける対応の差に深くため息をつかざるを得ない。こうしたジムロックの姿勢の違いが何に起因するのか私なりに考えを深めるというのが本日の話題だ。

キーワードは「財産管理人」だ。

ブラームスは、友人で出版人のジムロックに自らの財産管理を任せていた。借家住まいのブラームスだから土地建物等の固定資産は無い。おそらく古楽譜を含む膨大な量の蔵書を別とすれば、財産の最たる物は現金だ。おそらくほとんどが預金だろう。だからここでいう財産管理とは預金管理と見て間違いなかろう。

まとまった金額の出費、たとえば寄付などの送金はブラームス自ら手配するのではなく、ジムロックに手紙で指示していた。匿名の寄付のはずがジムロックの不手際のせいで名前が出てしまったことにブラームスが立腹するなど小さなトラブルはあったが、ブラームスの信頼は揺るがない。

こうした角度から「ブラームス高のドヴォルザーク安」という現象を再点検する。

ブラームス作品の原稿料がどれほど高くても、ジムロックから見れば自分が管理する口座に振り込むだけなのだ。あるいはブラームスの口座に振り込むことさえなかったかもしれない。定期的に入出金の状況や預金残高の報告はしたに決まっているが、ごまかそうと思えば出来た。一方ドヴォルザークへの支払いは、正真正銘自分の管理外への支出となる。この差は大きいと思う。ブラームスの口座にある限り、当座の運転資金の足しにはなったと思う。下手をすれば運用益さえ見込めることもあろう。財産管理人であれば資金運用までも任されていても不思議ではない。あるいは万一ジムロック社の資金繰りが悪化した場合、ブラームスが当座の運転資金を用立てることがあったかもしれない。さらにブラームスへの原稿料の支払い猶予ということもあったと愚考する。

こうしたブラームスとの蜜月関係をバックに、作品の買い取り相場を高く設定し、他社の参入を困難にすることで、事実上ブラームス作品の独占出版権を確保していたとまで想像したい。

よほどの信頼関係だ。小さな手違いは別として、お金でジムロックと揉めた形跡が無さそうというのが凄い。この手の有能なビジネスマンに金銭の管理を任せているのを見ると、現代のトップアスリートたちと交渉代理人の関係を思い浮かべてしまう。

そしてジムロックはブラームスよりも長命だったからなお盤石である。

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コメント

<魔女見習い様

お賽銭ありがとうございます。

ジムロックの伝記があったら読みたいくらいです。只者ではありませぬ。

ジムロックは素晴らしく有能なビジネスマンですね。
すごい人達。
もう一度お賽銭を入れてから帰ります。

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