ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« のだめの中のドヴォルザーク | トップページ | 世界初録音 »

2009年11月30日 (月)

周辺市場

根幹となる商品をバラエティー化してさらなるニーズの掘り起こしをするのは、マーケティングの常套手段だ。根幹となる商品の市場が大きいほど、周辺市場もバカにならない。iPodやゲーム機の周辺には、無視し得ぬアクセサリーの市場が存在すること周知の通りである。

モラヴィア二重唱は、案の定「欧州の紙価」を高め当時のジムロック社の根幹商品となった。家庭におけるアンサンブルの習慣が、その市場を下支えした。日本では家庭でのアンサンブルの習慣よりも学校の部活動の方が盛んだが、当時の欧州における家庭アンサンブルは、各出版社にとっての戦場だったとみていい。

モラヴィア二重唱はソプラノとアルトとピアノのために書かれている。編成を少々いじってやれば、さらなる売上げが見込める。ジムロックの考えそうなことだ。実際にモラヴィア二重唱の中の2番、3番、6番、10番、13番の計5曲が、アカペラの女声合唱用に編曲されている。1880年3月18日から2日間で完成されたことになっている。作品番号は無くブルクハウザー番号107がポッツリと付与されているに過ぎない。

先般買い求めたブリリアント社製の3枚組全集に、この5曲がキッチリ収められている。本当にこの全集はありがたい。ワールドシリーズで4打数3安打1本塁打6打点くらいな価値がある。

聴いてみる。

もはや二重唱というタイトルは適切ではない。声部が時には4声部にもなる。アカペラになっているから、ピアノが受け持っていた和声の拡充にも声部が割かれている。オリジナルには無かった音の動きも時々聞こえて来る。何故5曲しか編曲しなかったのか、理解に苦しむ。同じノリで13曲全部編曲してくれていたら、どれだけ楽しいことか。

« のだめの中のドヴォルザーク | トップページ | 世界初録音 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 周辺市場:

« のだめの中のドヴォルザーク | トップページ | 世界初録音 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ