ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« ボーナストラック | トップページ | バッハの日 »

2009年11月21日 (土)

意味不明

またまたモラヴィア二重唱の話だ。

1878年にブラームスがジムロックに宛てて、モラヴィア二重唱の出版を奨める手紙を書いたことは既に述べた。音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品シリーズ」のドヴォルザーク67ページに和訳されている。ブラームスはその中で、ドヴォルザークが最近モラヴィア民謡をテキストにしたソプラノの二重唱を10曲贈ってくれたと述べている。

一般にモラヴィア二重唱は以下の作品群を指す。

  1. op20 ソプラノとテノール用 4曲
  2. op32 ソプラノとアルト用 13曲
  3. op38 ソプラノとアルト用 4曲
  4. B118 ソプラノとアルト用 1曲

そもそもブラームスはソプラノ二重唱と言っているから、これを鵜呑みにするなら全部ダメだ。B118だけが年代が合わない他は、年代的には全部条件を満たす。ブラームスがいう10曲とはどの10曲なのだろう。手掛かりが無い。

さらに謎。op32は全部で13曲とされ、狭い意味ではこれがモラヴィア二重唱とされている。解説書でもこの13曲にしか言及していないケースも多い。この13曲は作曲年代別に2分されB60とB62という別番号が付与されている。B60が5曲で、B62が9曲だ。これが一つにまとめられてop32として出版されたのだ。元々14曲だったものが出版に際して1曲削れられてしまったというわけだ。

削除の憂き目にあった「兵士の生活」op32-14は、解説書では素通りされている。CDでも収録されていないことが多い。ところが、先般手に入れたブリリアント社製の3枚組の全集には、これがキッチリ収録されている。買い求める際に真っ先に確認したのがop32の曲数。op32が14曲あることが判って、小躍りした。

帰宅するなりop32-14「兵士の生活」を聴いた。

意味不明とはこのことだ。出版に際してこの曲だけがカットされた意味が全く判らない。他の13曲に比して劣っているどころか、旋律として一番素晴らしいと感じた。理由の説明は不可能だが、今モラヴィア二重唱の中で最も気に入っている

« ボーナストラック | トップページ | バッハの日 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 意味不明:

« ボーナストラック | トップページ | バッハの日 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ