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2009年11月13日 (金)

出来高払い

実績確定を待って支払われる報酬の意味か。「出来が悪けりゃお支払いいたしません」というニュアンスを濃厚に含む。お手並み拝見モードだ。叱咤激励の意味もあろうが、買い手側の上から目線も感じる。

モラヴィア二重唱の国内版CDの解説にお宝情報があった。

ブラームスから薦められて「モラヴィア二重唱」の出版に踏み切ったジムロックから、作曲者ドヴォルザークに宛てた手紙の抜粋が載っていた。

「今はまだお支払い出来る段階ではありませんが、然るべきときがきたらお支払いします」という一文があった。これはつまり本日話題の「出来高払い」に違いない。ジムロック側の都合を申せば、いくらブラームスの推薦とはいえ、まだ無名の駆け出し作曲家の作品に対し天下のジムロックがホイホイと原稿料を払う訳にも行かないのだ。

手紙を受けたドヴォルザークはたいそう喜んだという。出来高払いに不満を述べることもない。チェコの無名作曲家としては、ドイツ帝国首都の大出版社から作品が刊行されるだけで、大満足だったのだ。

かくして出版にこぎつけた「モラヴィア二重唱」はドイツマスコミから好意的に評価され、楽譜も売れた。

ジムロック社は、ドヴォルザークを売れる商材と感じ始める。だから「スラブ舞曲」の出版を提案するのだ。モラヴィア二重唱、スラブ舞曲がドヴォルザークのドイツ音楽界での知名度を決定的に押し上げた。幸か不幸かこの成功体験で、ジムロックの側には、先入観も生まれた。つまり「ドヴォルザークは小品に限る」という認識だ。これがあとあと物議を醸す。ドヴォルザークの「書きたい」とジムロックの「買いたい」がすれ違うようになる。

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