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2009年12月 3日 (木)

スラブ舞曲

ブラームスのハンガリア舞曲のヒットに味をしめたジムロックが、2匹目のドジョウを狙ってドヴォルザークに依頼した作品。ピアノ連弾版に加え管弦楽版も合わせて予想を超えた空前のヒットとなり、2匹目はウナギくらいになったと思われる。

ドヴォルザークをそそのかして書かせたジムロックの読みの確かさは大したものだ。つまりは「商い上手」なのだと思う。長年の経験がそうさせているのだ。

スラブ舞曲の第1集は1878年の刊行だ。ドヴォルザークは尊敬するブラームスのハンガリア舞曲にあやかった作品を書くよう勧められて悪い気はしなかったのだと思う。元々この手の民謡や舞曲が好きだったドヴォルザークだから、勢いが付いたら早い。1878年の3月18日に書き始めて、何と5月7日に完成したと記録されている。極端に長くない8曲だから仮に管弦楽版だったとしても2ヶ月弱というのは驚くには当たらない。

驚くべきは5月7日というその完成の日付だ。

この記述はCDの楽曲説明に載っていたものだが、誰がどう伝えた記録なのか気になる。完成日はともかく着手日が記録に残るというのも珍しい。

まさかとは思うが、ブラームスの誕生日に完成を間に合わせたなどということはあるまいな。

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