しみじみ驚く
11月19日の記事「ブリリアントなCD」で話題にしたCDの話。
12月12日の記事「作曲の場所」で、ドヴォルザークがウィーンにブラームスを訪ねる道中の列車の中で「男声合唱のための5つのパートソング」op27を作曲したと書いた。その5つの合唱曲が、先のCDセットに収録されていた。別に列車の音が描写されているわけではないが、実際に聴けるのはありがたいなどと言っている場合ではなかった。
リトアニア民謡に題材をとったこの曲集の5番目に鉄道っぽい描写を発見した。Dam dali dam daliという歌詞がバスのパートで延々と繰り返される。「雀のパーティ」というタイトルだから、もちろん鉄道とは無関係とは思うが、低いパートで執拗に繰り返される「Dam dali dam dali」が、規則的な車輪の音に聞こえる。
その他の4曲もシンプルにして芳醇。只者ではない。
新世界交響曲の第2楽章ラルゴの合唱編曲がおまけに入っていたと思ったら今度は、この発見だ。どんだけ驚かせば気が済むのだろう。
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