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2009年12月12日 (土)

作曲の場所

12月5日の記事「いけにえ」でドヴォルザークの鉄道好きについて書いた。本日もまた鉄道ネタだ。

ドヴォルザークの作品番号27を背負った「無伴奏男声合唱のための5つのパートソング」がある。この作品の作曲場所は列車の中だというのだ。手稿譜への本人の書き込みによりそれと判るらしい。日付は1878年12月12日だ。プラハからウィーンに向かう列車の中で作曲したと考えられている。

現在では特急列車で4時間半の所要時間だ。当時はもっと時間がかかったと思われる。作曲といっても既に頭の中に出来上がっていて、楽譜に書き取ったのが列車の中ということもあり得る。列車の中だからピアノはもちろん無い。音もするだろうし振動もあるだろう。鉄道好きのドヴォルザークにとってそれらは、ちっとも作曲の妨げにはなっていないと推測できる。

そしてさらに素晴らしいのは、プラハからウィーンに向かうその旅の目的だ。

ドヴォルザークが初めてウィーンにブラームスを訪ねる旅だったのだ。ブラームスとの対面を控え心躍らせて書いたに違いない。ウィーンからの帰路ではないことが重要だ。もしかするとブラームスに見せたかもしれないからだ。

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コメント

<魔女見習い様

はい。鉄道の音や振動は好きな人にとっては、心地よいリズムだと思います。

ブログネタをもっとも頻度高く思いつくのは電車の中でございます。

鉄道大好きなドヴォルザーク。
もしかしたら列車の走る音や車窓から見える風景などから、
仕上げのインスピレーションを得た可能性なんて・・・?

アルトのパパさんは、電車内でブログネタ?

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