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2010年1月25日 (月)

ピアノ連弾版新世界交響曲

いやいやお宝である。最近ドヴォルザークネタに滅法弱いのでイチコロだった。

ドヴォルザークの新世界交響曲のピアノ連弾版のCDを入手した。ドヴォルザーク本人の編曲だとCDのケースに書いてある。CDの無い当時、この手のピアノ連弾版はきっと貴重なのだと思う。ジムロックあたりの入れ知恵で、オケ版の出版と同時に出されたのだと思う。

管弦楽作品に本人編曲のピアノ連弾版があることについてはブラームスでおなじみだ。唖然である。ブラームスの交響曲のピアノ連弾版よりはずっと楽しい。元々交響曲はやっぱりオケで聴きたいタチだから、今回も半信半疑だったが、予想を裏切る面白さだった。着色前の原画を見せられた感じだ。着色後のオケ版を知っているからドヴォルザークの色彩感覚が覗ける感じなのだ。理由は思い当たらないがブラームスの交響曲をピアノ連弾版で聴くより面白い感じである。

出世作スラブ舞曲は、ピアノ連弾版が管弦楽版にわずかに先行する。あるいはドヴォルザークの初期のピアノ独奏曲には、自筆譜にオケのパート名が書かれているケースがある。つまり先にピアノ連弾で発想して、あとからオーケストレーションを施すという作業上の順序が感じられる。今回手に入れた新世界交響曲も、そうした流れを感じさせる程自然なのだ。8番も聴いてみたい。

校訂したついでに、ブラームスがピアノ連弾版を編曲してくれていたら、桁違いのお宝になっていたところだ。

さらに凄いのは、新世界交響曲の余白に入っている「モルダウ」だ。もちろんスメタナ本人によるピアノ連弾版だ。息を呑む面白さだ。管弦楽版の楽しさが、そのまま移植された感じ。ピアノ連弾でこの色彩感とは恐れ入る。「月の光」や「聖ヨハネの急流」の部分が半端でなく面白い。

スメタナは相当なピアノの名手だったと聞くが、なるほどと思う。昨年、合唱祭で「モルダウ」を歌った次女に聴かせたら「音が多い」と言っていた。合唱の伴奏はもちろん「ピアノ2手版」だから無理もない。

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コメント

<yoppy様

いえいえまだ入手してござらぬ。
ブラームスとドヴォルザークの違いでしたら、高い確率で判るのですが、指揮者の違いによる微妙な差については目下修行中にございまする。

<みーママ様

それはそれは、おめでとうございます。
さっそく入手とはアクションが早い。

話はベートーヴェンになりますが、グールド演奏の交響曲田園のピアノ版なども、それはそれは作曲と演奏両方の観点から勉強になります。作曲の勉強としては、オケ譜をピアノアレンジするのは、常套手段と聞いたことがありますよ。

ウィーンフィル小澤指揮の某創刊号よりも、価値あるかも?
アルトのパパさんはあれはお買い上げなさいますか?

うう、いつもながら何度もすみません。
輸入盤の中古で無事発見しました。
私も即買い~
良いCDの情報教えていただきありがとうございます。

うわ、欲しい!と思ってアマゾンを見たら廃盤のようでした。残念~(クロムランクさんという方のですよね)
中古でブラームスの四手を見つけたのでとりあえず買ってみました。新世界も中古で出るのを待ってみます。
楽譜も見てみたいです!

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