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2010年1月17日 (日)

ホ短調の交響曲

1886年1月17日は交響曲第4番のウィーン初演があった日だ。ハンス・リヒター指揮ウィーンフィルハーモニーの演奏である。これについてのハンスリックの演奏評が残っている。この批評の中に興味深い部分があった。

ハンスリックは、交響曲第4番の調性「ホ短調」を指して、「それこそがまさに独創的」と指摘している。交響曲の第1楽章に「ホ短調」を採用することがそもそも珍しいという観点だ。

本当だろうか

  1. 1771年 ハイドン44番
  2. 1885年 ブラームス4番
  3. 1888年 チャイコフスキー5番
  4. 1893年 ドヴォルザーク9番「新世界より」
  5. 1899年 シベリウス1番
  6. 1905年 マーラー7番
  7. 1908年 ラフマニノフ2番
  8. 1943年 ハチャトゥリアン2番
  9. 1953年 ショスタコーヴィッチ10番

ご覧の通りだ。このほかに怪しいのはリムスキー・コルサコフの1番。1865年に変ホ短調として完成したが1884年にホ短調に改訂された。改訂版の初演は1885年12月4日だからブラームスの4番よりは約1ヶ月遅い。

直感としてはハイドンの44番以来114年途絶えていたホ短調交響曲をブラームスが復活したように見える。ハンスリックは、その点を鋭く指摘していると思われる。それを皮切りに他の作曲家が次々とホ短調交響曲に殺到したように思える。つまりドヴォルザークも殺到組の一員ということになる。

古来ブラームスの保守性の指摘に熱心な人は多いけれど、ホ短調交響曲の復活についてはあまり大きくは取り上げられない。

それにしてもハイドンの44番とは何者だ。1872年から1875年まで3シーズンの間ウィーン楽友協会芸術監督の座にあったブラームスは、在任期間中の演奏曲目に原則として交響曲を取り上げていない。ところがたった一つ例外がある。それが今日話題のハイドン作曲交響曲第44番ホ短調だった。(←コメント欄に注記あり)

演奏会で取り上げるにあたってブラームスがハイドンの44番を十分に研究していたことは確実だから、単なる奇遇とばかりも言えない気がしている。

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コメント

<RveN様

そうでござったか。当時のハイドン研究家とも親しかったブラームスは、いろいろ事情を知っていたかもしれませんね。

44番!

わたしの一番好きなハイドンの交響曲です。ハイドンはエステルハージ家の副楽長になった頃から突然短調の交響曲を連作でかいています。
理由あれこれを言い出すと長ったらしくなりますが。

特に第三楽章のAdagioがとても気に入ってたらしく、
その楽章を葬式で流してほしいと言っていたようです。

ハイドンの交響曲の中では外せない一曲ですね。
本当に切なく、ロマンティックな響きの交響曲ですが、一方で世俗音楽以外の分野を作曲し始めた頃と作曲時期が重なることから、ヘンデルやバッハといった宗教音楽、特にミサ曲等の影響が強くでていると考えられます。


<みーママ様

いらっしゃいませ。
ハイドンの葬式用でしたか!!
ところが良く調べると、ハイドンのホ短調ではなくて、変ホ長調あるいはハ長調だったかもしれないンです。ガセっぽくてすみません。

初コメントです。
ハイドンの44番はハイドンが自分の葬式に流してほしいと遺言を残したものですね。
ただの直感ですが、ホ短調はセンチメンタルの極み。
特に古典派の作曲家が使用するには含羞がありすぎたのかも。
ロマン派と古典的な交響曲の見事な融合と思います。
第4番。

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