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2010年1月27日 (水)

禅問答

「難しくて解らぬ議論」「かみ合わぬ議論」くらいの意味か。難しい言葉を連ねて議論は白熱しているが、具体的にはサッパリという場面の描写に用いられることが多いような気がしている。議論の当事者は自覚していない場合が多く、もっぱら周囲からの評価の中に出現する言葉だ。

プラハ音楽院で教鞭をとっていたドヴォルザークはある日生徒たちにむかって問いかけた。

「モーツアルトとは何ぞや」

いやいやかなりの難問だ。この瞬間、禅問答の資格十分である。問われた生徒たちの心中は察するにあまりある。正解のある問いではあるまい。おそらく苦労してひねり出したであろう回答にドヴォルザーク先生は納得せず、生徒を窓辺に誘い出し外を指さして言った。

「モーツアルトは太陽だよ」

その寓意といい意外性といいウイットといいブラームスが泣いて喜びそうな回答だ。この機転が、禅問答という言葉の持つある種の陰湿さを迂回して、極上の喩えになっている。

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コメント

<ひふみ様

おおお。ブルックナーにもございましたか。
さすがモーツアルトは人気があります。

ブルックナーにも似たようなエピソードがありますよね。

要するに誰にとってもモーツァルトは特別な存在だったということなのでしょうね。

<魔女見習い様

おお。本日はモーツアルトの誕生日でしたか。これはまた奇遇でござりまするな。

さすがはドヴォルザーク先生ですね!

今日は「音楽界に太陽が昇った日」になるのかな?

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