ピアノ曲のジャンル
ドヴォルザークがピアノ作品に与えたジャンル名を五十音順に一覧表にした。
- アルバムブラット Album Blatter
- インテルメッツォ Intermezzo
- 牧歌 Eklogue
- 影絵 Silhouette
- カプチリオ Capriccio
- 子守歌 Berceuse
- ジーク Jik
- スコットランド舞曲 Scotische Tanze
- スラブ舞曲 Slavonische Tanze
- セレナーデ Serenade
- 即興曲 Impronptu
- 伝説曲 Legend
- ドゥムカ Dumka
- バラード Ballade
- フモレスケ Humoreske
- フリアント Furiant
- 変奏曲
- ポルカ Polka
- マズルカ Mazrek
- メヌエット Menuetto
- ワルツ Valse
全21種のうちブラームスにも存在するジャンル名を赤文字にしておいた。シューマンやショパンへの接近も見てとれる。一方ブラームスに存在してドヴォルザークに無いものは以下の通りだ。
- スケルツォ 「詩的な音画」の第10曲「バッカナール」は聴きようによってはスケルツォに聞こえるなど、実質的なスケルツォでも、タイトルとしては明記されていない。交響曲や室内楽にはスケルツォが出現するから、ピアノ曲に現れないのは不思議。
- ソナタ 象徴的な現象。つまりドヴォルザークには「ピアノソナタ」が無いということだ。室内楽や管弦楽ではソナタ形式を手際よく用いているから、ピアノソナタ不在は不思議である。
- ハンガリア舞曲 ラッサン、フリスカ、チャルダッシュ等を意図的に避けているかも。
- ラプソディ
- ロマンツェ ピアノ独奏曲では存在しないが、管弦楽のための「チェコ組曲」の第4曲には「ロマンツァ」が出現する。
ピアノソナタはジムロックが要請もしていないのだと思う。
<R@veN様
もちろんドヴォルザークはソナタ形式を取り扱わせても超一流だと思います。でも何故かソナタは余技のような気がしています。
暖かくなったら、またその辺りに言及したいと思います。
投稿: アルトのパパ | 2010年1月10日 (日) 19時52分
この間、北欧のとあるママさん弦楽カルテットのコンサートを聞きに行ったんですが、そこで弦楽四重奏曲12番を聞きました。
ソナタ形式の楽章もあったんですけど、やはり舞曲風でしたね。まぁ、「アメリカ」という題がついてはいるんですけども。でもきっとパパさんのおっしゃる通り、ソナタがあったならば舞曲風なんでしょうね。
投稿: R@veN | 2010年1月10日 (日) 19時44分
<魔女見習い様
相対的にピアノソナタの地位が下がって来ていたような気がしています。どっちかというとソナタより舞曲というのがドヴォルザーク風です。
投稿: アルトのパパ | 2010年1月10日 (日) 17時08分
もしもドヴォルザークにピアノソナタがあったなら、
世間のドヴォルザークへの注目度は?
投稿: 魔女見習い | 2010年1月10日 (日) 17時05分