4割打者
年間規定打席数に到達し、かつ打率が4割を超えた打者。バッターにとって、あるいはファンにとって夢の数字。長いメジャーリーグの歴史の中でもわずか13人を数えるのみだ。1941年テッド・ウイリアムスが達成したのを最後に現れていない。日本プロ野球ではまだいない。
年間最多安打メジャーリーグ記録262本を達成した年、イチローの打数は705だった。4割に到達するには282本の安打が必要だから、さらに20本安打を積み重ねる必要があった。あるいは、フォアボールや犠打で655まで打数を圧縮する必要があった。難易度の高さが伺える。
仮設ドボダスと銘打って、ドヴォルザーク作品の中の発想記号をエクセルに取り込む試みが一段落した。我が家の楽譜、CD、解説書から発想記号を拾いまくった。ドヴォルザーク作品を整理するブルクハウザー番号の最大値は203だ。それに対して取り込みが出来た作品が85である。4割1分8厘である。野球で言うなら203打数85安打となる。
バッティングなら御の字だが、データベースとしては物足りない。何と言ってもつらいのはCDの解説だ。器楽曲の解説では大抵楽章毎に冒頭の発想記号が併記されている。これが声楽曲になると全く姿を消す。作品のタイトルだけで楽譜上の発想記号には何ら注意が払われていない。もっともこれはドヴォルザーク作品に限ったことではなく、ブラームスでも同様だった。器楽作品においてはバカにならない情報源になっているだけに、声楽曲での扱いが残念だ。
完成度40%少々のデータを元にブラームスと比べるなら、ある単語の出現頻度が多い場合には有効だ。4割の完成度で既にブラームスの頻度を超えるようなら、ドヴォルザークの特色だと推定出来る。
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