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2010年2月14日 (日)

瞬間芸

一瞬で終わる芸。よく見ていないとサビを見逃す芸。長く見続けると似ていないが、一瞬なら似ているモノマネもこの仲間だろう。

最近ドヴォルザークネタを集めるようになって、ずっと言い出せなかったソックリ箇所がある。ドヴォルザークの交響曲第8番の第2楽章101小節目が、ブラームスの第1交響曲第4楽章の冒頭に似ている。

ドヴォルザークはコントラバスとチェロ、ブラームスはヴィオラ以下の弦楽器とコントラファゴットが、「C→B→As」とゆっくりと下る。最後の「As」のところで他の楽器が「C」をそっと重ねる。ここまでが瓜二つだ。

ブラームスの場合、この直後の「G」が一応の目的地だが、ドヴォルザークは「Ges」を経て「F」に至り、ホルンの咆哮を準備する。

わずかに音3個だ。つまり瞬間芸である。

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