浮いた噂
大抵は色恋関連の噂のことだ。男性であれば「女の噂」である。
ブログ上でブラームスに試みたことを、ドヴォルザークでも試してみるという切り口でネタを探しているから、3月3日には「ドヴォルザーク雛」でもと思ったが、これがなかなか難しい。
何故かというとドヴォルザーク夫妻をお内裏様とおひな様にして金屏風の前に座らせるのは良しとして、三人官女が決まらないのだ。ブラームス雛はシューマン夫妻を金屏風の前に座らせるという奇策に打って出てブラームス本人を右大臣に据えるというアイデアで十分様になった。三人官女はブラームスの伝記に出現する重要な女性で固めた。リーズル、ユーリエ、アガーテですんなり決まった。他にも候補者がかなりいて三人官女が4、5組作れる程だ。
ところがドヴォルザークは、アンナ夫人の実姉ヨゼファくらいしか見当たらないのだ。伝記を読んでも女性の名前が出てこない。アメリカに招いてくれたサーバー夫人は出資者であるが、ロマンスの対象ではない。結婚して子供が生まれてしまうと、浮いた噂なんぞ本人が流さない限りそうそう流布するものではないと見た。加えてドヴォルザークの場合は結婚前の若い頃の記述にもロマンスらしきものが見当たらないのだ。
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