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2010年3月 4日 (木)

独仏の優越

仮設とはいえドボダスの輪郭がほぼ整ってきた。我が家にある楽譜、CD,解説書を読みあさり、出来る限りの音楽用語をエクセルにとりこむ試みだ。

断言は危険だが、おぼろげに浮かんだ傾向がある。ドヴォルザークは、発想用語を選ぶ際、その候補をイタリア語に限定していたと思われる。ドイツ語は現れない。そして母国語のチェコ語も現れない。今後ドボダスの整備が進んで、本日の予想が覆えされた時には、喜んでお詫びするが、今日のところは断言する。

いわゆるクラシック音楽における発想用語はイタリア語が主流だ。ベートーヴェンを境に母国語を用いる作曲家がボチボチ現れ始める。ところが、それには他にも重要な側面があると感じる。そこで用いられる言語はドイツ語かフランス語に限るということだ。

ドヴォルザークは、チェコ語を使おうとしない。スメタナ、ショパン、チャイコフキー、グリーク、シベリウス、バルトーク、ヤナーチェクといった面々が、母国語使用に走ったか別途確認も必要だが、どうも望み薄だと感じる。

イタリア語を別格とすればドイツ語とフランス語の使い手だけが、発想用語に母国語を用いたと思っている。

怪しいのは英語だ。ヘンデルは無理でもブリテン、エルガーあたりの楽譜には英語表記がありはしないか興味がある。

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