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2010年3月12日 (金)

アウフタクト

強拍の準備としての弱拍のこと。あるいはそのような始まり方をするフレーズをも指すのだろうか。奥が深そうで深い入りは気が引ける。冠詞や前置詞にアクセントが来ないドイツ語の拍節によくなじむと、しばしば指摘されている。

ブラームスの愛したドイツ民謡には、アウフタクトで曲を立ち上げるケースが意味ありげに集中することは2006年5月19日の記事「民謡風」で述べた。深々としたアウフタクトで曲を開始するのはブラームスの常套手段だ。

以前から疑問に思っていることがある。

「ジプシーの歌」op103には、11曲が収められている。これが全て4分の2拍子になっているのだが、不思議なことにアウフタクトを持つ曲が1曲も無い。5番にのみピアノ伴奏にアウフタクトを持つが、歌いだしは全て小節の頭からだ。ハンガリア舞曲21曲は、全て4分の2拍子になっている点共通するのだが、こちらにはアウフタクト有りの曲が5曲存在する。

作品112の後ろ4曲も「ジプシーの歌」とタイトリングされるので、調べてみたらこれまた4曲全てにアウフタクトが無い。

何故「ジプシーの歌」にはアウフタクトが無いのだろう。用いられる言語の拍節構造に起因するのだろうか。その言語をただちにハンガリー語と決め付ける訳にも行くまいが、気になる。

ドヴォルザークにも「ジプシーの歌」がある。全7曲が作品55にまとめられている。こちらはブラームスより自由だ。拍子も4分の2にとどまっていない。何より1番の歌い出しがアウフタクトになっている。

ブラームスの特別扱いが興味深い。

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