ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 番地違い | トップページ | アウフタクト »

2010年3月11日 (木)

ハンガリア舞曲の編曲

「ハンガリア舞曲」全21曲は楽譜の売り上げという切り口で見た場合のブラームスの出世作だ。元々ピアノ連弾用だ。オーケストラの演奏会のアンコールとして演奏されることも多いのだが、全てをブラームス自身が管弦楽に編曲している訳ではない。ブラームス自身による編曲は1番3番10番の3曲にとどまる。残る18曲は別人の手によって管弦楽に編曲されている。

最後の5曲つまり、第4集を編曲したのはドヴォルザークだ。

ドヴォルザークは、ハンガリア舞曲のヒットで味をしめた出版社ジムロックの勧めで「スラブ舞曲」を書いた。思惑通り空前の当たりとなってドヴォルザークの名は欧州中にとどろいた。ハンガリア舞曲同様ピアノ連弾用だったが、全曲本人の手によって管弦楽版に編曲されている。つまりピアノ連弾舞曲の管弦楽化はお手の物なのだ。

  • スラブ舞曲第1集1878年出版
  • ハンガリア舞曲第4集ピアノ連弾版1880年出版
  • ハンガリア舞曲第4集管弦楽版1881年出版(ドヴォルザーク編曲B602)
  • スラブ舞曲第2集1886年出版

大ブレークした「スラブ舞曲」の作曲者が、これまたブラームスの表看板「ハンガリア舞曲」の最終巻を管弦楽に編曲したのだから、当時の楽壇へのインパクトは小さいハズがない。話題作りにも特別な才能を示すジムロックだ。

ドヴォルザークのこの編曲はブルクハウザー先生の「ドヴォルザーク作品目録」にも収載され、B602という番号が与えられている。

« 番地違い | トップページ | アウフタクト »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ハンガリア舞曲の編曲:

« 番地違い | トップページ | アウフタクト »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ