プログラムノート
演奏曲目の解説をした小冊子がある。無料の場合と有料の場合とあるようだ。その記述おいて演奏者の紹介とともにメインに据えられるのが演奏曲目の解説だ。この解説文のことを「プログラムノート」と呼んでいる。
アマチュアの演奏会の場合、メンバーが手分けして担当するのが普通だ。私も大学の頃いくつか書いたことがある。文字数を指定されるほか特段の制約はない。
しかしこれがなかなか難しい。どういう層が聴きに来るのかも断定しにくいし、演奏される曲や作曲家の知名度によっても要求される内容が変わる。
ちょうど昨年の今頃私は、さる筋からプログラムノートの執筆を頼まれた。曲はドヴォルザークの弦楽セレナーデだ。大好きな曲だからお引き受けした。舞曲メーカー丸出しの第2楽章のワルツがお気に入りだ。
与えられた時間は1週間。一番大変だったのは、文字数。「400字以内」という制約は本当に難しかった。書きたいことの量に比して400文字はあまりに少ない。表現の贅肉のそぎ落としに終始した。この経験はブログ記事執筆の肥やしになったと思う。ブログ記事には文字数の制限が無いのをいいことに、表現の無駄に鈍感になっていた。
そして一番の収穫は、これをキッカケにドヴォルザークへの興味が急速に高まったことだ。
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