mezzo p
訳語とすれば「やや弱く」でよいのだろう。これを略したのが「mp」だという認識で間違っていないのだと思う。しからばブラームスは「mezzo p」と「mp」を書き分けていたのかというのが本日の話題だ。
ブラームスの楽譜にはほとんど「mp」として出現するが、2箇所だけ「mezzo p」となっているところがある。ピアノソナタ第1番の第3楽章27小節目と31小節目だ。我が家のヘンレ版はもちろんジムロックから刊行された初版にも「mezzo p」と書いてある。年代的に次の出現はop40だが、それ以降生涯「mp」になっている。
ブラームスの積極的な意思表示なのか単なる偶然なのかわからない。
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