ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 伝説曲 | トップページ | 教授の見解 »

2010年4月29日 (木)

スターバトマーテル

十字架にかけられたキリストの足下で聖母マリアが嘆く姿を描いた続唱のこと。スポットライトは母マリアに当たっている。どちらかというとカトリック寄りの題材だ。テキストはラテン語だ。古来作曲家たちの創作意欲を刺激し続けた題材であることは確かだ。おびただしい数の作品があるという。

ブラームスもバッハも「スターバトマーテル」を書いていない中、ドヴォルザークの作品は古今の「スターバトマーテル」の中でも傑作の誉れが高い他、ドヴォルザークの合唱作品の最高峰とも位置づけられている。私の文章なんぞ今更邪魔である。

長女、次女と長男を相次いで亡くすという悲劇が作曲のキッカケとも見える。1男2女とは我が家の子供たちと全く同じだ。結局彼はこのあと5人の子供に恵まれるが、「親が子供を送る」という悲劇にさらされるという具体的な痛手に基づいた作品だ。

1880年のプラハにおける初演よりも1883年のロンドン初演の方が重要だ。ロンドンでの圧倒的な成功により、ドヴォルザークの作曲家としての名声は不動のものとなる。ブラームスで言えばドイツレクイエムのようなものだ。

1883年のロンドン初演の噂はブラームスの耳にも入っていたに違いないし、1887年にはウィーンで初演もされている。

後日オラトリオ「聖リュドミラ」のウィーン公演の是非を巡ってトラブルが起きたという話題がブラームスと友人の間でかわされた。ブラームスは公演には否定的だった。「聖リュドミラ」が英国リーズからの依頼で書かれたことを暗に仄めかして「英国用の作品ではだめだ。どうせやるならスターバトマーテルがいい」と述べている。

« 伝説曲 | トップページ | 教授の見解 »

コメント

<ひふみ様

深い意味はありませぬ。考え過ぎでございます。

「スターバト・マーテル」は良い曲が多いですよね。
そんなに沢山知っているわけではありませんが、
私の3曲はぺルゴレージ、ロッシーニ、ドヴォルザークです♪♪♪

母の日が近いからこの記事???
そうじゃないですよね、何かもっと深い意味がありますよね?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スターバトマーテル:

« 伝説曲 | トップページ | 教授の見解 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ