指名手配
2月27日の記事「ポコは少しか」で、ドヴォルザークもブラームスに劣らぬ「ポコ」(poco)の使い手ではないかと書いた。さらに4月11日の記事「ドヴォルザークのメゾピアノ」では楽譜上での「mp」の出現が、ブラームスに触発されたものではないかとも書いた。
手許の楽譜をひっくり返して「mp」を探査していたが、別の疑問が湧いた。「poco f」である。ブラームスに劣らぬ「poco」の使い手の割には「poco f」を見かけない。どうしたことか。
ブラームスにおいて「poco f」は一大陣営を築いている。独自のダイナミクスワールドの根幹である。
ドヴォルザークの「poco f」を指名手配したい。
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