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2010年5月27日 (木)

ホノルカ

クルト・ホノルカ(1913-1987)というチェコの音楽学者。ドヴォルザーク関連情報を調べるとよく出くわす名前だ。彼の書いたドヴォルザークの伝記は和訳されて音楽之友社が1994年に刊行している。通常の書店で見かけることは少なくなったが、古書店や図書館にはキッチリ置かれている。

この伝記を読むと暖かな気持ちになれる。ホノルカのドヴォルザークラブが充満しているのだが、それが過剰になるまいと自律している姿勢も同等かそれ以上に透けて見える。そりゃあ長い人生だから、対立もあれば論争もあるだろう。主人公ドヴォルザークと友好関係になかった人物を全くけなしていない。その代表がジムロックだ。ドヴォルザークの友人の一人と位置づけてはばかることがない。出版に際しての揉め事ばかりが強調される情報も少なくない中、一際目立つ。

ジムロックへの視線が暖かいことと逆に、ドヴォルザークにオペラのリブレットを供給した脚本家たちへの言葉は手厳しい。唯一こき下ろしている印象だ。

そして実は何より嬉しいのは生涯編全174ページの中、「ブラームスとの出会い」と銘打たれた1章をブラームスのために割いている。それは28ページにも及ぶ。そのボリュームもさることながら、ドヴォルザーク愛好家にとってもブラームス愛好家にとっても嬉しくなるようなトーンが横溢している。

やはり伝記は出来るだけ複数系統を平行して読むに限る。

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コメント

<魔女見習い様

ありがとうございます。私はブログで、ときどき毒を吐きますので注意が必要ですが、ホノルカさんは安心です。

良い本に出会えて、よかったですね。
私もこの記事を読むことができて、よかったです。

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