貿易収支
一国の輸出金額から輸入金額を差し引いた数値か。これがプラスの場合「貿易黒字」といい、マイナスの場合「貿易赤字」という。
先般から取り上げている比較伝記学の話題だ。
音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品」シリーズは、いわゆる大作曲家についてのコンパクトな伝記群を形成している。同じ判型、同等のページ数、共通の編集方針に貫かれた伝記たちだ。このシリーズのこうした性格は「比較伝記学」の対象にピッタリである。
そこで同シリーズで扱われた作曲家について、本文の中でのブラームスへの言及をカウントした。同時に同シリーズの「ブラームス」の中でそれらの作曲家への言及回数を併記する。
言及した回数を赤文字で示し言及された回数を青文字で示した。たとえばドヴォルザークは「5-33」だ。ブラームスの伝記でドヴォルザークに5回言及している一方、ドヴォルザークの伝記でブラームスが33回言及されていることを示している。この状態を仮に「貿易収支は黒字である」と定義した。
- ヘンデル 8-0
- バッハ 25-*
- ハイドン 5-*
- モーツアルト 7-0
- ベートーヴェン 46-*
- シューベルト 17-0
- メンデルスゾーン 14-*
- ショパン 4-0
- シューマン 62-21
- リスト 14-9
- ヴェルディ 1-0
- ワーグナー 30-6
- ブルックナー 2-16
- チャイコフスキー 4-13
- ドヴォルザーク 5-33
- プッチーニ 0-0
- マーラー 2-12
- ドビュッシー 0-0
- ラヴェル 0-*
- ストラヴィンスキー 0-*
- ショスタコービッチ 0-0
バッハ、ハイドン、メンデルスゾーン、ベートーヴェン、ラヴェル、ストラヴィンスキーはまだ刊行されていない。うすうす予想は出来ていたが、貿易黒字はドヴォルザーク、マーラー、チャイコフスキー、ブルックナーの4名だけだ。このうち年上はブルックナーだけである。
おバカが止まらない。
<魔女見習い様
はい。ブラームスとシューマンとドヴォルザークは我が家にありますが、その他は図書館で。
短時間で数えたので、少々怪しいかもしれませんが、全体の目安にはなるかと。
投稿: アルトのパパ | 2010年5月26日 (水) 06時27分
ほんとにカウントしたのですねっ!
図書館へ通ったのでしょうか?
投稿: 魔女見習い | 2010年5月25日 (火) 22時36分