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2010年6月11日 (金)

弦楽四重奏のためのインテルメッツォ

歌曲「糸杉」の弦楽四重奏編曲にはまっている。全12曲の中でどれか一つを選ばねばならぬという意地悪をされたらどうしようか考えている。

25歳で書かれた歌曲集に素材を求めてはいるのだが、編曲は46歳の時だ。1887年といえば11番が書かれてから6年が過ぎている。名高いアメリカ四重奏曲の前に位置する。早い話が全盛期の作品だ。

ホッとする美しさ。主題相互間の関係は認めにくいし、全体を貫くモチーフも無い。ソナタ形式に敢然と背を向けた姿勢がドヴォルザークらしい。

悩んだ挙げ句に5番を推す。「本に挟んだ古い手紙」変イ長調4分の4拍子だ。主役はヴィオラだ。両方のヴァイオリンが絡み合う伴奏がソプラノに置かれ、ヴィオラはD線かA線で、ゆったりと歌う。同じヴィオラ主役でもC線が主体の9番よりは、かわいらしい感じ。ヴィオララブの現れ方がブラームスとはひと味違う感じだ。

耳を疑うような旋律の美しさが売り。まさに思いつくかどうかだけが勝負なのだが、伴奏に回ったヴァイオリンとの絡みは計算ずくだと思う。「弦楽四重奏のためのインテルメッツォ」だと感じる。フラット4個の調なのだが、後半ではいくつかの音にナチュラルが付く微妙な転調が心に沁みる。

今日ばかりは無理してブラームスにこじつけてはぶち壊しだ。

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