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2010年6月25日 (金)

スラブっぽい

ドヴォルザークの創作期中期の特色にスラブ時代と呼びならわされる時期がある。スラブ風な特徴が多く現れるとされている。そうしたスラブ風の特徴の一つが「2度関係の重視」である。

調性の採用において2度関係を好む傾向のことだ。第一主題と第二主題だったり、楽章間の関係だったり、序奏と主要部の関係だったりする。たとえば名高い弦楽セレナーデの終楽章は、ホ長調の主部に嬰ヘ短調が先行して始まる。

3度6度大好きのブラームスとは縁が無いと思っていたが、アガーテとの関連ばかりが取り沙汰される弦楽六重奏曲第2番がちょっと怪しい。ト長調の終楽章が実質イ短調で始まっている。これ上記のスラブ風の取り扱いにピタリと一致する。

そのつもりで見るとこの六重奏曲には思い当たる節が多い。第3楽章中間部の拍節はフリアントそっくりだ。緩徐楽章にはドヴォルザークの弦楽六重奏そっくりの旋律が現れる。作曲年代はドヴォルザークを知る前だから、ただちに影響論には発展しにくいが、ドヴォルザークの存在とは別に、スラブの特色を取り入れていた可能性もある。

アガーテという切り口で語られ過ぎて見落としがちである。

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