mp espressivo
ブラームスにおいては、「mp」も「espressivo」もお宝度が高いというのが「ブラームスの辞書」の主張である。その融合体「mp espressivo」には下記の通り21箇所の用例がある。
- ホルン三重奏曲op40第1楽章166小節
- 交響曲第2番op73第1楽章477小節
- 交響曲第2番op73第1楽章482小節
- 2つのモテットop74-2 56小節
- 2つのモテットop74-2 57小節
- ヴァイオリンソナタ第1番op78第2楽章32小節
- 大学祝典序曲op80 138小節
- 大学祝典序曲op80 323小節
- 大学祝典序曲op80 324小節
- 悲劇的序曲op81 106小節
- 悲劇的序曲op81 302小節
- 悲劇的序曲op81 366小節
- 哀悼歌op82 132小節
- 哀悼歌op82 133小節
- ピアノ協奏曲第2番op83第1楽章48小節
- ピアノ協奏曲第2番op83第3楽章冒頭 名高いチェロのソロ。
- ピアノ三重奏曲第2番op87第3楽章62小節
- ピアノ三重奏曲第2番op87第3楽章64小節
- 交響曲第3番op90第1楽章47小節
- 交響曲第3番op90第1楽章156小節
- ピアノ三重奏曲第3番op101第4楽章191小節
おいしい場所ばかりという印象だ。ドヴォルザークでもおいしい箇所で使われてないかと調べていて、お宝を発見した。
弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」の第2楽章の冒頭に「mp molto espressivo」があった。単なる「mp espressivo」よりも「molto」一個分手厚いと解されようが、肝心のブラームスは一度も使っていない。お宝指数の高さをドヴォルザーク本人も自覚していたと考えたい。
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