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2010年7月24日 (土)

作曲の着手日

音楽之友社刊行の「作曲家◎人と芸術」シリーズは手軽に大作曲家の概要を把握出来て便利だ。巻末の索引や作品一覧も一段と重宝である。

ドヴォルザークだ。

巻末の作品一覧を見て驚いた。作品の作曲された時期についての記述がやたらに細かいのだ。●年●月●日~○年○月○日という具合だ。ほとんどの作品でこういう書き方がされている。ブラームスではあり得ない。

何故これほど詳しく解るのだろう。

ドヴォルザークが詳しい記録を残したか、自筆譜に記載されているからとしか考えられない。この点は無理矢理納得するとして、次なる疑問もある。

作曲の着手日が何故こうも詳しく解るのだろう。「作曲の着手」とはそもそも何が始まった日なのだろう。最初の構想が頭をよぎった日なのか、ジムロックから依頼を受けた日なのか、出版社に渡す原稿を書き始めた日なのか、さっぱり見当がつかない。作品の完成した日であれば、ある程度定義は共有出来るが、着手日の定義は難しいと思う。

その難しい「着手日」がほとんどの作品について解っているのがドヴォルザークだ。ブルクハウザー番号は、そうした記載を丹念に調査することで生まれ得た。

着手日ついては、ほぼ何も解らぬブラームスとの差は余りに大きい。

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コメント

<魔女見習い様

はい。たしかに。
ドヴォルザークには一定の基準があって、それに従って着手日を記していたものと考えられます。

作曲の着手日の定義は難しいと私も思います。
わかりやすそうなのは、楽譜を書き始めた日ですが、
やっぱり難しいですね。

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