メト
ニューヨークにあるメトロポリタンオペラハウスの略称。米国随一にして世界屈指の歌劇場の一つだ。1883年竣工だが、1892年8月27日に火災に遭ったらしい。ドヴォルザークがニューヨークの地に初めて立ったのが9月27日だから、そのわずか1ヶ月前のことだ。もちろん速やかに復興された。
ドヴォルザークは2年半の米国生活の本拠は、ほぼニューヨークだった。ところが不思議なことにドヴォルザークがメトを訪れたのは1度きりで、それも途中で退席したと言われている。そこそこ以上の音楽好き、オペラ好きが2年半もニューヨークに滞在してメト詣でが1回だけとは、理解に苦しむ。ドヴォルザークほどの大物だったら、貴賓席で只見出来たに違いないからもったいないことこの上ない。
田舎育ちのドヴォルザークは早寝早起きが基本だ。オペラの終演が夜遅くなることをドヴォルザークが嫌ったからだと説明されている。
そういえばブラームスは8回に及んだイタリア旅行中に、オペラを鑑賞していない。夜更かしを嫌ったせいだと友人の一人が証言している。
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