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2010年7月13日 (火)

ヴィオラ使い

将棋で似た言い回しがされることがある。特定の駒の使い方が上手い棋士を指す場合だ。周知の通り将棋は8種類の駒を適材適所に使い分けて相手の王将を詰ませるゲームだ。駒には一つ一つキャラが設定されている。棋士はそのキャラを知った上で適材適所、そして適時に用いる。

特定の駒の用い方で、棋士仲間を唸らせるような使い方が頻繁におき、結果としてそれが勝利に繋がるという実績がある程度積み重なることで「歩使いの名人」「香車使いの達人」「桂馬使いの名手」というような呼び方をされるようになる。飛車角のような大駒や、金銀のような金駒の場合には言われにくいかもしれない。「飛車使いの名人」などと言われると、「王より飛車をかわいがる」的な緩さも感じてしまうからだ。歩、香車、桂馬あたりまでが適任だと思われる。

相手を攻める急所での妙技もあれば、首の皮一枚でしのぐ絶妙の受け手の場合もあろう。もっと言うと「攻めながら受ける」や「受けながら攻める」というような攻防の一着もある。

将棋の駒を楽器に読み換える。大管弦楽、あるいは室内楽での楽器の用い方という切り口だ。あまり編成の薄い室内楽では相応しくない。ヴァイオリンソナタの名曲をいくら生み出していても「ヴァイオリン使いの名人」とは言われまい。将棋で大駒や金駒が言われにくいのと同じだ。歩、香車、桂馬に相応しいとなると俄然ヴィオラが浮かび上がる。

大作曲家と言われる人たちは、楽器のキャラをしっかり踏まえた上で声部を割り付けるから、どの楽器も上手く使えているには違いないが、特にブラームスは「ヴィオラ使い」だと思う。

定義は実に曖昧で雲をつかむような話だが、少なくともヴィオラ弾きを泣かすような絶妙の使い方がされていると思う。ド派手なソロにありつく頻度は、定義としては不完全だ。他の作曲家の全作品を弾いたことがないから、比較も確認も出来ないが、漠然とブラームスはそう感じる。あるいはドヴォルザークも、特に室内楽でときどきそう感じる瞬間がある。

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コメント

<田中文人様

貴重な情報をありがとうございます。
私はブラームスより将棋が上手くて、羽生名人よりヴィオラが上手い(多分)、というのが自慢です。

一将棋好きとして、面白い例えですね。升田実力制第四代名人は角使いの名手、大山第15世名人は金使いの名手、羽生名人は銀使いの名手と言われています。

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