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2010年7月19日 (月)

楽屋にて

昨日の記事「夢の弦楽合奏団」の裏側だ。

本当はこのノリでオーケストラを作りたかった。作曲家の伝記の中で関わったことが確認出来る楽器であることが参加の条件だが、管楽器打楽器は思ったより層が薄い。バッハの次男、カール・フィリップ・エマニュエルとシューマンのフルート、ホルストのトロンボーン、ヒンデミットのクラリネット、あるいはリヒャルト・シュトラウスのトライアングルくらいしか見当たらない。ブラームス本人はホルンも習っていたようだ。指揮やピアノあるいはオルガンは大勢いるがこの際役に立たない。

それでもヴァイオリンには華麗な名手が集まった。作曲より演奏で有名な人もいる。サラサーテを入れるならヨアヒムも入れねばならないかもしれない。ヴィオラも興味深い。濃いメンツだと思う。ブラームスもこちらにと思ったが、チェロ、バスが薄くてやむなしだ。チェロは文豪ゲーテに応援を頼む始末である。ヴァイオリンに比べると名人度は低いから心配だ。コントラバスに至ってはブラームスの父親を無理矢理引っ張り出すありさまだ。幼い頃手ほどきで与えられる楽器としてコントラバスやチェロが選ばれる確率は少し低いのだ。ヴィオラも事情は似ているが、ヴァイオリンとかけもちだから人材は集まり易いと思われる。

悪のりのついでに楽団役員も決めた。これは学生オケでありがちな役職になっている。鉄道好きのドヴォルザークは運搬が適任で、古楽譜収集家で、複数の出版社に顔が利くブラームスはライブラリアンがはまり役だ。几帳面に家計簿をつけていたシューマンは会計が適任。宴会係のベートーヴェンもピッタリ来る。

幼少の頃手ほどきを受けただけという楽器もある一方、当代屈指のヴィルトゥオーゾも混在する寄せ集め楽団の指揮をするのはメンデルスゾーンだ。彼は近代指揮法の確立者としても知られる存在だ。噂によるとゲーテさんを引っ張り出したのは彼の功績らしい。副指揮者マーラーは作曲よりも早く指揮で認められたから適任だ。

さっきブラームスからメールが入って、演奏が上手くいったと言っていた。リヒャルト・シュトラウスの「23の独奏楽器のためのメタモルフォーゼン」だったらしい。コントラバスが少々足りないと思うが、エキストラを呼んだのだろうか。

本日のこの記事で5月30日から続いた「室内楽特集」を終える。

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