興味津々
至宝クラリネット五重奏曲ロ短調には、まばゆい前例がある。モーツアルトのイ長調五重奏曲だ。弦楽四重奏にクラリネットを加えた盤石の編成だ。他にウェーバー、レーガー、ヒンデミットあたりがすぐに思い浮かぶ。
さてさてドヴォルザーク関連の書籍を調べていてお宝情報に巡り会った。ドヴォルザークにもクラリネット五重奏曲があったらしい。変ロ長調か変ロ短調だったという。B管用に違いない。何と1869年ドヴォルザーク28歳の作品だ。ブラームスより20年以上古い。出版はされておらず、散逸扱いされている。
円熟期の管弦楽曲でのクラリネットの扱いを思うにつけ、さぞや素晴らしい曲だったのではないかと想像する。作品廃棄に対する感覚はブラームス程厳格ではなかったから、散逸した作品が傑作だった可能性はブラームスより高いと思う。
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