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2010年8月 5日 (木)

オペラと交響曲

オペラと交響曲をクラシック音楽というジャンルの2本柱と称してもブログは炎上するまい。ボヤで収まると考える。

世の中の作曲家、定義は曖昧ながらここでは一応名の通った作曲家に限る。以下ような分類を試みた。

  • A オペラ、交響曲とも遺した。
  • B オペラだけ遺した。
  • C 交響曲だけ遺した。
  • D オペラ、交響曲とも遺していない。

定義が曖昧というお叱りを物ともせず、さらにエスカレートする。

  • 1 オペラ、交響曲とも傑作を書いた。
  • 2 オペラだけに傑作がある。
  • 3 交響曲だけに傑作がある。
  • 4 オペラ、交響曲とも傑作がない。

第1群 相当な狭き門だ。モーツアルト、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ドヴォルザークは議論の余地がある。

第2群 イタリアオペラの巨匠たちは皆ここだ。気のせいかそもそもイタリアの作曲家と交響曲の概念があまりなじまない。やはりワーグナーもウェーバーもここだ。気の毒だがリヒャルト・シュトラウスもである。

第3群 ブラームスは当然ここだ。ブルックナー、ハイドン、シューマン、メンデルスゾーン、シューベルト、マーラーもここか。

第4群 ショパンもバッハもここだから舐めてはいけない。

つまり第1群に入るのは相当狭き門だ。イタリア起源のオペラといかにもドイツっぽい交響曲の両立は難しいのだ。他国の様式の吸収消化が得意なバッハが遅れて生まれてきたらきっと第1群に割って入っただろう。第2群の者に傑作交響曲を期待するのは相当酷だ。そもそも意欲も無さそうだ。第1群の候補は第3群に求めるべきだ。第3群のメンバーが傑作オペラを書く可能性の方が高いと感じる。

メンデルスゾーンやシューベルトはもう少し長生きすれば可能性はあったかもしれない。オペラ指揮者として優秀なマーラーだって風の吹き回し一つで第1群入りもあったと思う。チャイコフスキーやドヴォルザークは認めてあげたいと感じる。

ここでブラームスが気の利いたオペラの一つも書いていたら相当カッコ良かったと思う。

この両分野で傑作を書くのはやはり相当な偉業だ。狭き門ぶりをブラームスはよく知っていたと思う。オペラが「ブラームス唯一の失敗作」になるリスクを回避した可能性を想像してしまう。単なる臆病との境界線は混沌としている。

 

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