フランツ・ヨーゼフ1世
実質的にオーストリア・ハンガリー二重帝国最後の皇帝。即位は1848年18歳だった。そこから延々68年も皇帝の座にあった。
ウィーン市街を囲んでいた城壁を撤去して環状道路リンクを作らせたのも彼。個人的には波瀾万丈だったが、ウィーンは繁栄を見た。彼の治世は後期ロマン派全てを覆い、ウィーン世紀末をも貫いている。晩年には「国の父」とまで言われて国民に親しまれたという。ちなみにドヴォルザークが機関車を見に通ったプラハの表玄関・フランツ・ヨーゼフ駅は彼の名前に因んだネーミングだ。
ブラームスが1862年にはじめてウィーンに進出した時、彼は既に帝位にあった。そして27年後、1889年6月6日56歳のブラームスに「芸術と科学のための金の大勲章」を授けたのもフランツ・ヨーゼフ1世だった。この年の暮にブラームスはフランツ・ヨーゼフ1世に謁見している。後日ドヴォルザークもまた同じ勲章を授かった。
1830年8月18日にウィーンのシューンブルン宮殿で生まれたから、今日が180回目の誕生日だ。
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