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2010年8月 1日 (日)

江戸の仇を長崎で

筋違いな仕返しくらいな意味。理不尽な話なのだが、同時によくある話でもある。

ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」。おそらく彼のオペラの中ではもっとも世の中に受け入れられているのだと思う。ドヴォルザークはオペラの領域で国際的な名声を得ることが望みだった。そのためには作品がチェコ国外で上演されることが必須だった。

ウィーン宮廷歌劇場での上演が交渉されたことはあったが、結局合意に至らず、ウィーン進出が暗礁に乗り上げた。なんだかもったいないと思う。

このとき宮廷歌劇場指揮者だったのがグスタフ・マーラーだ。マーラーの伝記がこのときの交渉に言及しているのを見つけた。ドヴォルザーク側からの法外な要求のために合意出来なかったとある。過大な経済的な見返りを求められたというニュアンスだ。

ドヴォルザークはベルリンの出版社ジムロックに何度も煮え湯を飲まされている。ジムロック社のドヴォルザークへの対応はブラームスへのVIP待遇とは、雲泥の差があることは既に述べてきた。ドヴォルザーク側の言い分も聞かねばならないが、こんなところで鬱憤を晴らしていたのかもしれない。

ベルリンの仇をウィーンで討ったようなものか。

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