弱気な予想
9月8日にめでたくエンディングを迎えたドヴォルザーク特集は、会期1年の間に262本の記事を発信した。まさに渾身の大型企画だった。
今後会期1年を必要とするような大型企画は、なかなか無いと思う。作曲家切り口の場合とりわけそう感じる。バッハは、企画実施前にキチンとカレンダリングすれば、あるいは可能だったかもしれないが、既に無視し得ぬ本数の記事が公開されてしまっている。クララも事情は似ている。この先年間企画をするのは、ブラームスと関係浅からぬ人物に決まっているが、候補者が限られている。
ベートーヴェン、シューマン、あるいはワーグナーなどエピソードの厚みという点では、十分な可能性がある。あるにはあるが、弱気を払拭するほどではない。つまり私自身が心から好きになること無しに実現は望み薄だ。
そういう意味でドヴォルザークは稀有な存在である。年間企画の主になれるというのは、よっぽどのことだ。
« 私の顔も三度まで | トップページ | 改めてブラームス »
コメント