ヴィンテージ
ワイン用語。原料ブドウの収穫年を指す。ワインの品質にもっとも影響があるのが原料ブドウの品質だ。原料ブドウの品質を左右するのが天候である。だから同じ畑の同じ品種のブドウを使っても、収穫年により出来映えが変わる。生産年をキーにしたワイン品質の優劣好悪が議論され、ひいてはそれが販売価格に敏感に反映することとなる。特にワインの当たり年のことをヴィンテージと呼ぶ場合もある。一般にドイツワインの当たり年は下記の通りとされている。これは超優良年だ。
- 1921年 モーゼルで始めてトロッケンベーレンアウスレーゼが出来た年。
- 1945年 嘆きの年。
- 1949年
- 1953年
- 1959年 原料ブドウの糖度312の最高記録が出た年。
- 1964年
- 1971年
- 1976年
- 1983年
- 1990年 先般買い求めた「Bernkasteler Doctor」はこのヴィンテージ。
- 1994年
- 2003年
10年で1~2回という頻度である。もちろんこれらはドイツ平均であり、各々の産地ごとに微妙な差もあるせいか、あくまでも目安とされているが奥もまた深い。20世紀のヴィンテージは意外と簡単に調べることが出来るが19世紀のヴィンテージともなると厄介だ。手許の複数の書物の記述から無理矢理割り出してみた。
- 1811年 シュタインベルガーが始めて「Cabinet」表示を使った年。この年の出来をゲーテが絶賛している。さらにもしかするとこのグレートヴィンテージはナポレオン占領下だった可能性がある。
- 1822年
- 1831年
- 1834年 惜しい。
- 1846年
- 1847年
- 1857年
- 1858年
- 1861年
- 1865年
- 1869年
- 1893年 ビルロート夫人がブラームスをもてなしたのはこのヴィンテージかも。
18世紀以前の情報はさらに難しい。1745年と1455年が特筆されている程度だ。追いはぎに襲われた1775年に貴腐ワインが出来たことは確実だが作柄は不明だ。
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