ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« ボトリティス・シネレア | トップページ | アイスヴァイン »

2010年10月27日 (水)

シュトラウス

ブラームスラブを隠さない我がブログで「シュトラウス」などというタイトルの記事があれば、ブラームスが「美しく青きドナウ」を「遺憾ながらヨハネス・ブラームスの作品に非ず」とサインした話か、第4交響曲の初演におけるトライアングル奏者の話かと思われかねない。ワイン特集真っ只中の今、そのオチではいささか芸が無い。

ドイツやオーストリアでは、その年に収穫したワインが出来上がると居酒屋の軒先に、杉や樅の枝が吊り下げられる。まさにその時吊り下げられる枝のことを「シュトラウス」と呼んでいる。そういう店あるいは風習のことを「Strauswirtschaft」という。「Strauss」には「花束」という意味もあるから、そちらからの転用だ。この風習の起源はどうやらカール大帝に遡るらしい。彼は戦も得意だったが、内政にも才能を示した。ワインの商業的価値を利用しキッチリ税金をかける一方で、ワイン農民の保護を打ち出した。優秀な醸造家には、特権を与えた。決められた量を宮廷に納品し、なお余剰ワインがあった場合、新酒を4ヶ月の間、免税で直売出来るという措置だった。先ほどから話題の「シュトラウス」の飾りは、こうした特権を有する家であることを示すものだったというのだ。

南ドイツに行くと「Besenwirtschaft」になる。花環に代えて「ほうき」が吊るされるからだ。

晩秋のウィーンでブラームスが軒先のシュトラウスに誘われて居酒屋にしけこんだというような光景もあったに違いない。このとき「ヨハン・シュトラウス」と一緒だとなお盛り上がる。

そういえば私が新婚旅行で訪れた時だ。グリンツィンクへマーラーの墓参りの帰路、軒先にこの「シュトラウス」を見つけフラリを立ち寄ったことがあった。

« ボトリティス・シネレア | トップページ | アイスヴァイン »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シュトラウス:

« ボトリティス・シネレア | トップページ | アイスヴァイン »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ