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2010年10月 9日 (土)

カビネット考

ビルロート未亡人がシュタインベルク産のカビネットでブラームスをもてなしたことを調べている。カビネットの意味が1971年を境に変わっていることは既に述べた。CabinetからKabinettに変化したのだ。Cabinetという表現を最初に用いたのはシュタインベルクの畑を所有するエーバーバッハ修道院だったらしい。

ヨハニスベルクとラインガウ最高峰の位置を競っていたシュタインベルクだが、1775年に全くの偶然から「シュペトレーゼ」(遅摘み)を考案したヨハニスベルクに押され気味だった。1811年に転機が訪れた。空前の当たり年だったこの年の特上酒に「1811Steinberger Auslese Cabinet」と表示して発表したのだ。これが空前の評判となり、ラインガウ各醸造家がこぞってとりいれるところとなった。元々は修道士の居室を意味する言葉だ。修道院では市場に放出する他に、自家消費用にワインを貯蔵した。修道士たちの居室は窓さえふさぐと格好のケラーになったから、とっておきのワインをそこに保存した。ドイツ中のワイン醸造家にとって身に覚えのあるネーミングでもあったし、内閣の語源とも一致する優雅なネーミングゆえ、ラインガウにとどまらず全ドイツに瞬く間に浸透した。

1971年のワイン法では、「Crescenz」「Original」Natur」などの表現が軒並み使用禁止となる中で、「Cabinet」だけは、スペリングと意味を変えて存続を許された。肩書き付きワインQmPの最下級とはいえ、この言い回しがいかに浸透していたかを物語る。

ビルロート未亡人がブラームスをもてなした記事では、「シュタインベルク産のカビネット」とだけ書かれてた。まさにそれは「カビネット」の創始に関わる偉大な生産地のワインという点で、格別の意味がある言い回しなのだ。

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