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2010年11月 4日 (木)

カ-ルスルーエ

「Karlsruhe」と綴る。語感から申せば「カール・スルーエ」だ。ところが実際には「カールス・ルーエ」が妥当だ。さらに付け加えるならば、「カール・ス・ルーエ」となるべきだ。「カール」は人名だ。ドイツの歴史を紐解けば、カール大帝がすぐに目に留まる。フランク王国時代の英雄で、現在の中欧の枠組みを築いたとされている。フランスでは「シャルルマーニュ」と呼ばれている。

「カール」に続く「ス」は「s」で所有を表す。「カールス」は「カールの」である。最後の「ルーエ」は「Ruhe」で「休息」だ。全体では「カールの休息」となる。日本だって高貴な人物や英雄の足跡が地名に反映していることなど珍しくない。

生涯の大半を征戦に費やしたカール大帝が、束の間の休息をした場所だと推測する。カールスルーエが、名高い温泉地バーデンバーデンに近いことも「休息地」という想像を豊かにしてくれる。その他ライン南岸にはカール大帝にからむ史跡も多い。「Ingelheim」にも彼が滞在したというエピソードが伝えられている。

「Ruhe」という言葉が語尾になるケースはさほど多いとはいえないが、「Friedorichsruhe」という地名もある。「フリードリヒの休息」だ。フリードリヒはプロイセンに名高い王がいたし、十字軍の時代には「赤ひげ王フリードリヒ」が輩出している。だからこの地名も「人名+s+ruhe」で「英雄の休息」という解釈ですんなり収まる。

さらに「Ruhe」から末尾の「e」が脱落した「Ruh」にも、興味深い用例がある。「Heinrichsruh」だ。「ハインリヒの休息」がそれである。「ハインリヒ」は「支配者の家」を語源とするゲルマン人の伝統名で、歴史上何名かの王の名前になっているから「英雄の休息」の概念と矛盾しない。

1876年11月4日カールスルーエにおいて第一交響曲初演という手の込んだオチである。だから今日は訳あってワイン特集はお休み。いわば「ワインスルーエ」である。

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コメント

<てぃんぱにゃー様

ワイン特集の休息日を退屈させぬようにと放った記事に、あたたかいコメントをいただき心強い限りです。

明日からまたしばらくワインネタにお付き合いいただきます。

おみごとっ!

今日はセレナーデ1番聞きながら読んでました。

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